
早くも二週間目に入ってしまう今日、かなり痛めつけられている。
ビデオに、参考サイトに、書籍に、論文にと、すでに手元で打ち出した資料は三科目で恐らく500枚に迫っている。まだ全てに歯が立つわけではない僕(というか歯がたつようになるのは早くても来学期だと思うのだが)は、予習の資料作成が肝になるので、そのせいで週末はずっとその作業に追われた。恐らく一科目だけで200枚は印刷したのではないかと思う。
もちろん役に立つものは何でも使えなので、手元に貯め込んでいるPDF蔵書は総動員で、日本語中国語英語が入り乱れる読み切れない資料が手元に用意される。日本語は書籍の一部の場合もあれば、授業のパワポや論文を丸ごと訳したものまで種類はバラバラだ。
ここで、前回予告していたツールを紹介しておきたい。
一つは、機械翻訳ツールのDEEPLだ。これは、小説には向かないのだが、教科書や技術書などの翻訳には極めて高い精度の翻訳を提供してくれる道具で、現状僕は論文資料などの翻訳の下訳をこれに頼っている。これまでは、英語の横のつながりがわからず、意味が取れなかったものも、これがあれば百人力だ。気軽に質問できる相手がいなかった僕には希望の星とも言える。もちろん、そこから学べることも非常に多いので、様々な意味で重宝している。少量なら無料でどれだけでもできるので、お試し頂きたい。ただ、たまに致命的なミスがあるので、ある程度の理解があった上での利用が理想的だ。僕は今学期に入って大量の文書処理が必要になったため、有料版に切り替えているが、普段使いでは無料版で十分だと思う。
その次は、書き起こしサービスのOTTERだ。先生の言葉がなかなか聞き取れず、あとで聞き返してみたら「そんなこと言ってたのっ?」が多い僕には必須になりそうなサービスだ。かなりの精度で文字起こしをしてくれるので、これもまた重宝している。とりあえず英語だけだが、今はそれで十分だと思う。しかし、ちょっと気になるのは、この会社はZOOMと仲良しの中国人起業家が起こした会社なので、安いのだが、情報漏洩の可能性を考えると、気軽に会社の会議などでは使えないという不便さがある。他にもサービスを提供している会社はあるのだが、どこもここほど安くないので、痛し痒しである。
そして、僕は今この二つを組み合わせて、授業の文字起こしから翻訳までを始めており、その日の内に授業の内容を文字化することに努めている。そうでもしないと、本当に追いつけないのだ。ビデオでマナも言っているが、怒涛のように繰り出される英語と、資料の多さは、GELIを始めとする語学コースで受けていた授業はなんだったのかと心底思わせるレベルなのだ。それも今のコースではIT経験者も混じっているので、学生も容赦無く先に進む(もちろん素人もいるので、僕のように困っている人はまだいるはずなのだが)。
今更ではあるが、中年のみなさんには、英語力をかなり上げてから留学に挑戦することをお勧めしておきたい。でないと、僕のように本当に命を削る羽目になるので、ちょっと気軽にお勧めできなくなってきている。もちろん、どこかで突き抜けることができて、一歩先に進んだなと感じたら、それはそれでご報告して行きたいので、ある程度の目安にはして頂けるとは思うのだが。
さあ、今日もまた授業が始まる。
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