
豪州で使っていた携帯番号がもうすぐ有効期限切れになるという知らせが届いた。向こうの携帯というのは悠長なもので、プランを切り替えてから半年は番号を保留していてくれて、さらにそこからお金を入れれば、その日から起算してくれる。Optusを使っているが、恐らくこれはVodafoneでもTelstraでも変わらないのだろう。
今回、僕が選んだのは180ドルで365日有効という、まさに番号保有用のものだ。なぜ行けもしない国の番号をわざわざ保有するのかというと、この携帯にいくつかのサービスが紐づけられているからだ。これは非常に不便なもので、というか、その処理をする間もなく帰国したことが招いた結果なので、今の状況ではどうしようもなくやっている部分がある。まだUSCの負の遺産というか余罪は続いているのだ。
実用性から言えば、さして実用的ではない。時々パスコードがわからなくなったら、そこにコードを送ってもらって、新しいパスワードを設定する為のものでしかない。しかし、時としてなぜか必要になる。それは例えば何か豪州のサービスを利用しようとする場合だ。豪州のサービスはなぜか国内への発送や連絡手段しか用意しておらず、電話番号も豪州のものしか受け付けないのだ。この時代でこれはなかろう、と思うのだが、なぜかまかり通っていて、非常に不可思議なことこの上ない。なので、勢いその手段を保留しておかなければならない。
豪州の番号であるだけなら、SKYPE電話の番号を取得しているのだが、SMSを受け取れるとなると話が変わってくるので、やはり携帯でなくてはならないのだ。この辺は携帯の便利さであると同時に、不便さでもある。次に行けるのはいつになるのか、それすらもわからない状態で、宙ぶらりんな電話を保有するのは、非常に無駄に感じるが、何か意味があるのだと信じて持っておく他ないのだ。

これは中国の携帯でも同様の手続きを踏んでいて、中国の携帯の料金は帰国後もずっと払っている。もちろん、そのうちいらなくなるものなので、いつかは売って(僕の番号は中国がデジタル携帯電話を始めた初代の番号なので、持ち込むところへ持ち込めばまあまあな価格になる)手放すことになるが、それまではしばらく置いておくしかない。チャットソフトや様々な通販のアカウントも今だに生きている。いつか全ての想いが吹っ切れたら、その辺のものも全部解除していくつもりだ。ある意味終活の一環とも言える。
どうも人生というのは3歩進んだら2歩下がるようにできているらしい。いつかコロナが過ぎ去った頃には、再度3歩進めることを祈るばかりだ。それまでは、この3つの番号(日本・中国・豪州)はキープしていなければならないのだろう。
この騒ぎがなるべく早く収まって、しっかり卒業して卒業証書をもらいに行ける日が、そしてこの番号をもう一回使える日が来ることを願ってやまない。そこで豪州全体を卒業して別の国に行くのか、それとも別の展開が待っているのか、それは神のみぞ知る、だ。
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