豪留学、学費のコスパは最悪。

 外国に出て最も強く感じるのは、コストの差だろう。こちらに来て、日々の生活の中で様々なコストの格差を感じて来たが、今日は学費について考えたい。

 グリフィスにおける我々の学費は概ね三万豪ドル前後だ。医学部や一部の学部での違いはあれ、その辺はまず他の学校とも変わらない。しかし、現地の学生、永住権所有者などは、その三分の一の学費で同じことが学べる。ボンドは現地の学生も留学生も同じ価格なので、「ボンボン学校」と呼ばれる。だがちなみにボンドでは去年今年と日本人対象の半額奨学金があり、さらに今回二〇%割引を適用したことで、なんと人によっては三割の学費で勉強できている学生もいる(ちなみに僕はこれを全部適用外にされたことから、転校思考に拍車がかかったことは昔書いた。同じ日本人として差別されることについて、転校することで抗議の意を表したのだ)。

 友人の話では、この学費の差はここ四半世紀変わっていないと言うのだが、これは先進国としてどうなのだろうか。もちろん、アメリカにも同様な制度はあるし、中国はもちろん昔からずっとそのまんまだ。しかし、ドイツやフランスは千ドル程度で教育を提供しているし、内外差をつけていない国は他にもある。

 しかし、金を毟り取っておいて、厚いサポートサービスを提供することなく、多くの退学者を容認している状況があるとすれば、それはその産業がぼったくりであると言うことになる。もちろん、そんなことを知らなければ、そのまま素直に来るだろうし、留学エージェントのぼったくり(学校からキックバックを受けておいて、学生からも費用を取る姿勢)に比べれば大した違和感はないかも知れない。他の留学生も同様にぼられているからには、三倍の金額が当然と思えても仕方ないかも知れない。だが、日本では自国から送り出した学生が優遇されているのに、その日本から来た学生から遠慮なく金を取るのはどんなものか。準同盟国として価値観を共有する国同士でありながら、この状態にあるのはおかしいのではないか。

 これまでの豪州では、三十%の法則と言うのがあったそうだ。毎年三割の学生が辞めていき、そこにそれ以上の留学生が押しかける。そして、学校によっては、五〇〇人入った学生が卒業時には五〇人になっていた、と言うものだ。今はそこまでかどうかは不明だが、確かに淘汰はされているようだ。知人にも一学期目で四科目のうち二科目を落とし、次の学期でも一科目落とし、と、五〇%の法則で落とし、本来退学処分のところを首の皮一枚でつながっている。その場合、そうならざるを得なかったという理由書を提出して、一回は大目に見てもらうのだが、二回目は確実に退学になってしまう。他にも聞いたところでは、それで親戚を全員「殺した」猛者もいたそうだ(これは日本でもある話だが)。

 ただ、そうした状態の中で、外国人であるだけで三倍の学費をとることが何十年も制度として残っているのはどうなのかと思う。ただでさえ、語学学校に行くことを義務付けている時点で余計な学費を取っているのに(すんなりIELTSの点数を満たして入学する猛者もいるはいるが、大体が進学英語コースに進んでいるし、英語の勉強と言うよりは、違うしきたりの中で大学の授業の受け方を学ぶと言う意味で、進学英語コースは役に立っていたりもするのだが)、そこに三倍、本来八〇万くらいのものが二百四十万とる制度がのうのうとまかり通っているのだから、そこに疑問を持たない方が無理というものだ。というか、誰も文句を言っていないのがすごく不思議で仕方ない。親の金だからだろうか。

 数日前、色々な状況を知らせたくて、名誉職の学長にメールを書いた。返事が来るかどうかはわからないが、学生オンブズマン組織の代表でもあるので、もしまともな人なら返事の一つも寄越すだろうと期待している。返事が来たらここでも紹介するが、来てもこなくても学費に対する疑問は持ち続けるべきに思うし、色々なところで声を上げていきたいと思っている。

 もちろん、実際に院に進んでみて、その学費に値する授業が受けられるのか、そうした検証も進めていくつもりだ。多くの語学学校の同級生からも証言を取っていくので、今後の進路の参考になれば幸いだ。

豪留学、学費のコスパは最悪。” への4件のフィードバック

追加

  1. ありがとうございます。乗り掛かった船がちょっと大きかったかなと感じています。

  2. まず、どこでも留学生は一律三倍くらいになっています。日本人に関しては、ボンド大学は創立30周年記念奨学金で半額+コロナ奨学金で更に割り引かれた結果、人によっては7割引のような状態になっています。グリフィスは語学学校だけ日本人二割引キャンペーンがあったのですが、今回コロナで全学範囲で二割引になっています。私に関しては、様々な不利な要素が重なったためにボンドでは割引が適用されない状況になり、仕方なく学校を変えることにした感じですが、日本人の中で誰がどのように選ばれるかの基準は公表されていませんので、差がどう生じるかは運次第というしかない状況です。

  3. 日本人留学生の中の、学費の差は、何を基準にしているのでしょう?

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google フォト

Google アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中

WordPress.com Blog.

ページ先頭へ ↑

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。