中年英語の鍛え方。①道具編

娘とかではないですよ。

 外国語を学ぶ際、段階に応じた教材や場所の利用が必要になる。

 また、日本語を対象軸とする為、自らの日本語を鍛える必要も生じる。

 そのため、しっかりとした、わかりやすい教材や方法を探さないと、勉強は失敗することになる。

 英語教材は文字通り腐る程あり、僕のようなアマゾンのヘビーユーザーの場合、すぐに買ってしまうので、これもこれもとやっていると、手許に沢山の本がカビを生やすことになる、

 実際に「合うもの」を見つけるのが不得手な学習者としては、いくつか買ってみて、自分に合うものを見つけるしかなく、これも仕方ないのだが、できれば無駄遣いは避けたい。

 そこで、少しは役に立ったかもしれない教材やサイトを、いくつかここに載せてみたいと思う。

 ジャンルは英単語、英作文、英文法をメインにするが、特に成人学習者には英作文が必要に感じる。というのも、僕自身の中国語が突如伸びだしたのは、契約書の翻訳を始めたときに、ネイティブの手ほどきを受けたことからだった。契約書らしい契約書の文言を教えてもらうことで、僕の中国語の表現は飛躍的に広がった。英語も同じことが言えるように感じる。

 何冊も英語の参考書を出している畏友JB斎藤浩史氏も、投資銀行時代に英語のレターの勉強をかなり集中してされたと述べており、やはり成人の語学は作文の「考える+書く」過程を通じて、頭にその「型」を印象付けていくことが必要に思われる。

 英作文で心の底からお勧めしたいのは、フルーツフルイングリッシュだ。

 多くの日本語も話せるネイティブスピーカーや、海外でのTESOL取得経験を持つ日本人などが講師として関わっている、英作文に特化した教育ポータルになっている。

 PDF教材を単体で買うこともできれば、毎日の作文をチケット制で添削してもらうこともできるが、特別講座もなかなかいい出来に感じる。

 今やっているのは、Misconception講座と読解力講座。前者は、簡単に言うと、類似語の使い分けを解説してくれる講座であり、後者は、英語の文章を分解して、どう日本語で理解すべきかを扱った講座だ。

 海外で語学をやると、自然と日本語が疎かにされ、楽しげにコミュニケーションができても、日本語に直せないことが多い。同級生を見回しても、年齢が若すぎて日本語が期待できない。そこをなんとかしたいと、大枚を叩いてすがったのがこの2つの講座だ。

 いい講座は他にもあるのだが、予算の都合で全部をやることはできないので、とりあえずこの講座を頑張っている。

 ただ、講座選びは自分のレベルをしっかりと掴んでからでないと、もったいない結果にもなる。以前他の講座を受けた際、講師の言っていることがさっぱり入ってこなかったことがあり、あきらかな無駄金を遣った経験があるからだ。

 自分のレベルを掴むのは難しいが、作文から入るのは極めて有効な方法だ。

 英文法も、実際には読解力につながる大きな要素なので、おそらく上のサイトの講座で間に合うと思うが、他にはIN USEシリーズが好印象だ。英語しかないのだが、文法は肌の感覚の部分が大きいので、これを上の講座と併用することで、センスを確実なものにしていくことができるはずだ。

 英単語は、二通りのアプローチができる。①英語からのアプローチと、②日本語対照アプローチの方法だ。

 ①英語からのアプローチの場合は、やはりIN USEシリーズが好感触だ。このシリーズには、非母語者への教育経験が凝縮されており、非常にわかりやすい。

 ②日本語からのアプローチの場合は、これは訳語選択の角度からするとちょっと難ありなのだが、AtsueigoでYoutubeユーザーに知られる西方篤敬氏のDistinctionシリーズはちょっと変わっていていいと思う。この本の良いところは、パラフレーズをしているところだ。パラフレーズとは、日本語的には「言い換え」のことで、「別の言葉でいうとこうなる」という表現を載せているところだ。これは、英英辞典へと進む手助けになり、外国人学習者にもっとも欠けている部分でもあるので非常に助かる。が、最初に挙げたように、一点「難あり」なのは、日本語の訳が一部こなれていない感があるところだ。これは学習者自身が補っていくほかないが、学習方法を提示している点で、このシリーズには好感触を持っている。

 最初に挙げた齋藤浩史氏の作品は、英語表現の思考展開などを学ぶ上では非常に為になるので、ある一定の段階まできた時点での一読をお勧めする。氏も苦労して英語を磨き上げてきた同年代であり、今ではMBAやビジネス英語の講師も務めていることから、独自のノウハウが詰まっており、我々の年代には嬉しい作りをしている。

 腐るほど英語の教材を出版し、英語講座もそれこそ腐るほど販売しているALCの教材は、見た目は綺麗だが、体に入ってこなかったし、たくさん買った講座も途中で全部投げ出してしまった。キクタンも全部ダメだった。コマーシャルな売り方をするのはいいのだが、入ってこなくては紙の無駄だ。個人的にはお勧めできない。洋書を読むソフィー・ジ・アカデミーも客を選ぶ。放し飼い型で、自分で読んでる方がマシだった。

 学習サイトやアプリ等もあるのだが、これはまだ吟味が終わっていないので、いずれ稿を改める形で書いていきたい。

中年英語の鍛え方。①道具編” への2件のフィードバック

追加

  1. Fruitfulは、TOEIC800以上の方には効果的だと思います!僕も最近使える様になってきました。

  2. Fruitful English は知りませんでした。とても良さそうですね。
    AtsueigoはYouTubeではたまに見ます。
    “In Use”は大学で初めて手にして、直接的にわかりやすくて感動して読みました。

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