
僕はまず、オーストラリアから留学に関しては「完全撤退」することを決定した。これにはいくつかの理由があるので、そのまとめも含めて本文を書くことにしたい。
これまでも書いてきたとは思うのだが、僕が渡豪したのは、以下のような理由に基づいている。
①20年以上いた中国から欧米にシフトすること
②英語の勉強をすること
③現地でMBAの続きを終えること
④③からサイバーセキュリティにシフトしたので、そのコースを修了すること
⑤修了して、歩みを先に進めること
要は人生の「味変」だ。しかし、これはコロナの来襲によって、初期からかなり邪魔をされることになった。仕事がストップし、資金源が貯金だけになってしまったのだ。これは学費が日本の何倍もする国では「死期」が早まることを意味した。
①はなんとかそのきっかけを掴んだし、友人や教員とのつながりもできて、表面的にはなんとか歩みを進めている。しかし、前書いたように継続的な友達作りには無理がある上、僕の「射程」は今なお中国系であり、社会との関わりも中国と関係のある場所が中心で、欧米との接点は未だに広がっていない。これは現地に留まれなかったことで致命的な打撃を受けた。これについてはここまでお読み頂いている方ならば、大体わかって頂けるだろうと思う。もちろん、帰国してからは現地情報ではなくなっているので、既にフォローされていない方もあると思う。
②は何とか前進しているが、吸収効率が悪いままだ。IELTSも恐らく6.5 くらいでストップしたままになっていると考えられる。伸ばす場所がないのだから、試験勉強的な学びが不得手な僕の場合、伸びなくなって当たり前だ。
③についても以前書いたが、僕の当初のぼんやりとした目的は「専門性をつけること」だったので、MBAではなかった。MBAはビジネスの1000本ノックのようなものなので、1番にはなり得ないし、中年学生にとって箔にはならない。また、現地でボンド大学に蔑ろにされたことも、その興醒めを誘った。一気に熱が冷めてしまったのだ。
もちろん、そこで何を選ぶべきだったかは謎が残る。果たしてサイバーセキュリティが正しかったのか、他の選択肢はなかったのか。そこはまだまだ検討を要するし、明確な答えが出るかは不明だ。
④については、日本で新たに同様の修士課程に入ることにした。これは、あろうことか半分履修が終わった状態での学費の残額(約半分)が日本の修士課程2年分と同じだったことにショックを受けてのことだ。何度もいうが、豪州での学びはコスパが悪い。もちろん、語学留学なら仕方ない面はある。永住権が欲しいなら、仕方ない面はある。しかし、現地の特色のないITのような専攻では、そこまでお金を使って海を渡り、地元経済を潤す必要は全くない。日本のある程度の学校に行けば、その方がよっぽどマシだし、確実に意味は染み込んでくるのだ。日本語なのだから。
幸い、僕は去年からセキュ塾に入塾し、セキュリティの技術面を学んでおり、今後入学する修士課程はそれをさらに強化するものになるので、持っていた興味には答えを出せると思うし、仕事も始められると考えている。
欧米にはシフトできた。だが、基盤を作るには時期が悪すぎた、とでも言うべきなのだろうか。
⑤については、再味変につながる話なので、次回以降に書いて行きたいと思う。
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