[吉報]豪政府、明日から国境を再開へ。

Photo by Ethan Brooke on Pexels.com

既に多くのニュースサイトで報道されているように、豪州政府は国境再開を決定した。教育・技能・労働省のウェブサイトには、以下のような文章が表示されている。

オーストラリアの国境は、2021年12月15日より、ワクチンを完全に接種した留学生およびTemporary Graduate(サブクラス485)ビザ保有者に再開されます。
2021年11月22日、首相は留学生のオーストラリアへの帰国を可能にするため、国境の制限を緩和することを発表しましたが、懸念されるオミクロン株が出現したため、2021年11月29日、オーストラリア政府は、2021年12月1日から2021年12月15日までオーストラリアの再開を一時停止するという必要かつ一時的な決定を発表しました。
この決定により、教育機関は留学生の帰国計画を立て、2022年度の開始前に留学生がオーストラリアに到着し、パスウェイコースを修了することができるようになります。
州または準州の留学生帰還計画に参加しており、免除が認められている留学生は、引き続きオーストラリアへの渡航が可能です。(注・各大学が該当学生にメールを送っている)
留学生は、新たなオミクロン株に対応するため、オーストラリア政府の国境規制および州・準州の検疫要件に従うことになります。州と準州の検疫措置は頻繁に変更されます。留学生の方は、www.Australia.gov.au/states、最新の情報をご確認ください。
留学生はオーストラリア社会の重要な一員であり、私たちは彼らが教室、キャンパス、そしてコミュニティに戻ってくるのを楽しみにしています。
教育・技能・雇用省は、学生の海外渡航再開に関するファクトシートを作成しました。
2021年12月15日より、有効なビザを持つワクチン接種済みの留学生は、オーストラリアへの渡航に許可証が必要なくなります。
資格のあるビザ保持者に対するオーストラリアの予防接種要件と渡航条件免除についての詳細は、内務省のウェブサイトをご覧ください。
外国の予防接種証明書に関する情報は、オーストラリア旅券局のウェブサイトに掲載されています。
完全に予防接種を受けた留学生に対する国境制限の変更に関する政府の発表を受けて、留学生到着時のプロトコルと前提条件の今後の役割が検討されています。

一方で、学校からも、こんなメールが届いている。

オーストラリアの首相が、オーストラリアの国境再開に向けたロードマップの次の段階を発表したことを嬉しく思います。2021年12月1日以降、ワクチンを十分に接種した留学生ビザをお持ちの方は、渡航免除の申請をしなくてもオーストラリアに渡航することができます。
ただし、検疫要件は州によって異なりますので、旅行の手配をする前に、クイーンズランド州の検疫要件を確認することが重要です。現段階では、クイーンズランド州政府は検疫の必要性に関する最新情報を提供していませんが、私たちはこの問題についてクイーンズランド州政府と緊密に協力しています。
重要な変更があった場合は、Eメールでお知らせします。それまでの間、私たちは留学生到着ウェブサイトの更新を続け、定期的に参照することをお勧めします。
私たちは、あなたが戻ってくるのを楽しみにしていますし、あなたがキャンパスに到着するのをサポートする計画が進行中です。

これは多くの留学生にとって吉報であろうし、何より現地の学校にとっても吉報だ。現に、学校近辺のアパートなどは値上げを始めている。遠ざかっていた金のなる木が帰ってくるのだから、それは嬉しいことだろう。しかし、多くの学生は既にコースを変更し、この国に戻ろうとはしていない。さらに、オンライン留学にも一定数の学生が参加しているので、この先、どのくらいの学生が家賃や生活費の負担を強いられるこの国に戻ってこようと考えるか、そこは謎だ。一年に300万の生活費を使う国に、わざわざ渡航して、更に600万の学費を払って、どれほどに得るものがあるのか。

80年代に入るまでは豪州の学費はほぼ無料だったことを考えると、今こうして産業化している教育界は救いようのない世界にも見える。そして、中国人に上げられまくりの不動産市場も、余計に興味を削ぐ結果を招いている。僕は既にフルオンラインのコースに転向してしまったので、卒業まで渡航することはないだろうし、半ば興味すら失いつつあるし、そこまで無理して行く気は全くなくなった。少なくとも、極めて批判的な目で「オーストラリア留学」を眺めるようになっていることは事実だ。コロナのせいで、海外留学のコスパは確実に下がっている。中年諸君には、よくよく考えた上での決断が必要だ。

僕は既にベースを日本に移し、日本でセキュリティの勉強を始めている。オーストラリアの大学の勉強ももちろん続けているが、ウェイトはそれほど置いておらず、日本での活動に軸足を移しつつある。日本のセキュリティ業界は国際的存在感に欠けるのが残念なのだが、実際に学んでみると日本語で学べることの喜びを感じることができるし、オーストラリアのイベントもかなりオンライン化しているので、全てネットで参加することができており、全く支障を感じていない。実質、流行りのメタバースなど全く必要ないレベルだ。そもそもメタバースは短命に終わると考えている。肉体がある限り、あの世界に依存することはまず意味をなさないからだ。

多分、僕はこのまま家で卒業を迎えるのだろう。そして、次回オーストラリアの地を踏むのは、恐らく旅行か仕事を目的としたものになるだろう。節約された何百万は、既に別の資格試験などに振り向けている。一定の目的のない場合においては、学位よりも資格がものをいうからだ。

ただ、学費を納めている限りは、それだけのものを引き出すつもりでいるので、ここでは更にディープな体験を綴って行くつもりだ。

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