[履修テク]DeepLはそれほど使えるのか。

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 DeepLについては、これまでにも取り上げてはいるが、特定のサービスを持ち上げることは極力避けてきた関係から、このサービスについて特筆することはなかった。

 だが、プランを上げて使用するようになり、それなりに評価ができるようになってきた気がするので、一回書いておこうと思う。

 まず、簡単に評価するならば、「便利だが微妙(頼りきり状態にはなれない)」だ。

 便利な点は、例えば授業スライド(パワポ)を放り込むと、そのままのフォーマットで訳してくれるところがある。これは便利だ。が、日本語としては結構微妙な間違いをしてくれるので、鵜呑みにできないところは怖い。

 困った点は、訳がとっ散らかることが多々あり、日本語でそれが激しいことだ。僕は、サンプル数が多いであろう中国語に訳して使うことで回避を試みたりするのだが、大多数のユーザーにはそうはいかない。もちろんグーグルよりは優秀なのだが、まだ欠点満載なのだ。そして、記号が入るとコマンドと勘違いすることが多くある点も上げておかなければならない欠点だ。訳のわからないことを言い出すなあ、と思ったら、そこに様々なカッコが入っていて、コマンドライン のような原文になっており、それが全く関係のない訳語を生み出していたりすることがままあるのだ。

 言うまでもないが、このツールというかAIはまだ補助的な役割しか果たせないものなので、高望みはできないし、全部をこれに頼るのは間違っている。が、それなりに料金をとっているからには、そこには責任をとって、バグレポートへの褒賞制度などを充実させるべきだろう。

 また、教科書系はまあまあ良いが、小説になると死んだりするし、なんか短いなと不安を感じて確かめたら、真ん中の部分のセンテンスを認識できずに空白で出力していたりすることもある。これも解消されなければならない致命的問題だ。

 ただ、どう理解すれば良いかわからない短文を入力して、大体合っているであろう意味をとったり、文法的に不安な表現を翻訳して確かめたりと、そういうプチ家庭教師的な利用は確実に有効なので、その意味では役立っていると言える。

 重ねていうが、機械翻訳による厳密な意味での完璧な翻訳はまだ無理であり、そこにはユーザー自身の知識と語感と理解力が求められてくる。それを含んだ上で、一緒に育っていくつもりで利用するならば、おバカなグーグルやケトークよりもよっぽど使えることは褒めてておいても良いだろうと思われる。

 とりあえずは無料で試しまくって、本当に大量の資料の翻訳が必要になったら有料版に切り替える、でも最後は自分でチェックする、くらいの利用で良いと思う。そういうレベルで捉える限りは、非常に使いでのいいアシストレベルのサービスだと言えるだろう。

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