
いや実際にここまでする必要はないのだが、ある科目の大きめの宿題で例示された書店の調査の為に、半日かけてブリスベンに行ってきた。
列車でまずブリスベンのCBDに近いローズアベニューに行き、そこから逆方向の列車に乗り換えて、ちょっと田舎っぽいミルトンという駅で下車。本当に田舎な感じで何もない。対照的に、スポーツジムとカフェばっかりが目立った。ただ、これも駅周辺だからなのだろう。なんとなく、この周辺地域を離れたら何も無いんだろうなという感じがした。

不思議だったのは運賃だ。前回ブリスベンまで片道16ドルくらい払ったのに、今回はバスから何から含めて往復で4ドル程度。学割にしてもおかしい。学割なしのカードでもその倍くらいなのだから、物価のクソ高いこの国では七不思議レベルの安さだった。
知らない場所に来ると、毎回のように得も言われぬ不安に襲われる。しかし、ここは適当に都会感を出していて、そんな不安もあまりなかった。

駅からググって歩くこと多分7分位のところに、その書店はあった。
書店、なのだが、中身は雑貨屋と言った方がいい位のカオスな状況。店に入るとコーヒーの香りがしてくるのは好感が持てたが、宝くじあり、カフェあり、郵便局あり、雑貨あり、クリーニングまでやってるところは、単なる田舎の雑貨屋でしかなく、これではフランチャイズなど誰もやりたく無いだろうと思わせる構成だった。いわゆる古き良き時代のなんでも商店的な存在なのだろうか、客はまあまあいるのだが、売っているものはそんなに安く無いし、本が売れている様子もない。直営の支店すらあること、まだ維持できていることが不思議なレベルだ。そして、なぜここが授業で課題になったのかも不明だ。
周辺には沢山のレストランが並ぶ。カフェだって、真向かいに一軒、隣にも何件もある。ぐちゃぐちゃな環境のここを選ぶ状況が想像しにくい。すべてのシステムがカオスな環境を作ってしまっていて、そこに必然性が無いのだ。
気を取り直して、外へ出た。街の写真を撮りながら、昼食の場所を探す。色々みたのだが、どこも日本的にみて高いので、結局一番安そうな店に入ったら、ベトナムファーストフードだった。

この丼が12ドル。日本円なら約900円だ。しかし内容は300円の吉牛にも及ばない。この価格体系はいつ食べてもおかしいと感じる。そのせいで、スーパーで買い込んで家に引き籠ることになるのだが、今月は色々作ったせいで電気代が跳ね上がった。オーブンが使えることが判明したので、色々試しているうちに、多分ガンガン行ってしまったのだろう。
帰りがけに近くのウールワースで買い物をして来た。色々かったら、こちらもえらい金額になった。
電車での移動とはいえ、軽い振動に揺られて、さらに色々歩いたので、非常に疲れた。久しぶりに、肉体的に疲労を感じた。
そして、来月の支払いが学費も含めてえらいことになっている。明日からはしばらく慎ましく暮らそうと思う。この国は、コスパが悪い。
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