貰い物なので、下手にケチをつけるわけではない。が、あくまでもアジア人として「美味い」と思うかどうか、と言う点から話を進める。配給品の全容は、毎回ほぼ変わりなくこの写真のような感じだ。

ASIAブランドのレトルトと生麺、コーンフレーク、パスタ、SAM’sはスニッカーズの健康食品版みたいなシリアルバー、ティーバッグ、ジャム、スパゲティソース。スープ缶詰二種、ビート缶詰、牛乳、スパゲティ缶詰(麺ごと缶詰になっていて、開けるとすでにボロボロになった麺が飛び出す仕組み・なんでやねん)、ダイストマト缶詰、塩味クラッカー、コーンクリーム缶詰、食用油、マメ缶詰、ベジマイト。多分末端価格50ドルくらいのスケール感。重さにして12キロ。
さて、評価だ。紅茶やパスタやクラッカーや油やジャムは評価する意味もないのでしない。スープ類を中心に、食べたものから評価する。

アジア人的には不味くてお話にならないスープ。資源の無駄だ。商品券にして欲しい者だ。

なんでクリームかな、と言う感じのコーンの缶詰。これも味のセンスが不明。

缶詰系で唯一イケてるのはこのツナ缶くらい。脂っこいが、味はまともだ。

オーストラリア唯一の名産、ベジマイト。味は前書いた通りだが、現地の人に聞くと、要は塩がわりに使っている感がある。それも食べ方は一種類だけで、トーストにバターを塗って、そこに薄くのばすと言うもの。他に使いようがないのかと聞きたくなるくらい、回答は統一されていた。前回の撃沈にもめげず、それを実践してみたのだが、要はバターが元々持つ塩気との絡みでのみ食べられる状況があるようだ。確かにバターとこれを一緒に塗ったら、それほど気になるまずさにはならなかった。かと言って勧めているわけではないので、別に買わなくてもいい。
ASIAブランドは押し並べて美味しい。乾麺は別にどこでも同じだし、ジャムは普通に美味しい。なので、選択眼が全部間違っているわけではない。
配給制度はとてもいいものだが、実際には口に合わない多量の食品の押し付けになっていて、目的と反する無駄を生んでいる。もらっている身では何も言えないが、政府はこの浪費について少し考えるべきだろう。
その意味で、学生ハブの採用していた「食品購入用カード」は名案だった。元を辿れば同じく州政府なのに、なぜこうも違うやり方をするのだろうか。非常に悩ましい状況が生まれている。昔も書いたが、「基準以上でも以下でもない」スタイルの国だけに、まさにそれを絵に描いたような状況が繰り返されている感が否めない。
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