
このご時世、どの学校もTEAMS、BLACKBOARDやZOOMを使った授業や会議が展開されているが、今日参加した学院長ミーティングで、とんでもない「放送事故」が発生した。
それは木曜日、ちょうど昼前のことだった。二回目になるこの学院長ミーティングが進む中で、その事故は起こったのだ。
ご存知の方も多いと思うが、TEAMSやSKYPEは、メインスピーカーがクローズアップされるように設定されているため、その場にカメラオンの人物やマイクオンの人物がいると、同様に拡大表示されるようになる。発言者をクローズアップするための機能だが、時としてそれが仇になることが証明された。
その時もそうだった。学院長が話している中、突然、黒人学生が割り込んできたのである。バックは薄暗い寮の部屋のようだ。ベッドと机と椅子が見えた。
彼はどアップで登場、キョロキョロと左右を見ると、いきなり立ち上がって部屋の別の場所に動いていった。もちろん、我々にライブ中継中だ。
しかし、問題は彼が素っ裸だったことだ。暗くて肌も黒いのでよく見えなかったのだが(おかしなことに録画もファイルが飛んだ)、彼は余程暑いのか、服を着ていなかった。そして、そのまま立ち上がって(何が起こったかは想像に)消えていったのだ。残ったのはベッド、机、椅子。まさにブラック・サンダーだった。
残された画面は生きている。なので、画面は学院長とその暗い部屋が二分していた。
TEAMの設定は動かせない。流石の学院長もどうしようもなく、スタッフに「なんとかできないの」と言う他なかった。もちろん、彼はそのままスタッフにつまみ出されて、ミーティングに戻ってくることはなかったのだが、僕はその場でソファーにひっくり返って大爆笑していた。他の奴も同じだったに違いない。
僕が蘇生したのは1分後だった。
こんな放送事故には今まで出会ったことがなかった。何度思い出しても笑いがこみ上げてくる。久しぶりの笑いだった。
キャンパスで彼に出会うことはあるのだろうか。あったとしても来年だが。
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