
突然だが、諸要素が重なり、今日この時点から完全帰国に向けたシフトチェンジを行うこととなった。
以前書いたと思うが、三学期目の授業のチョイスが減った時点で、グリフィスでの卒業は選択肢としてあり得なくなり、僕は帰国に向けた方法論を考えるようになった。中国と比べるとかなり短い滞在になったが、これはリビングコストによるところが大きい。
まず、約1年延長されるということは、リビングコストが200万円以上上乗せになり、さらには、丸2年かかると年齢的に485ビザの申請ができなくなることを意味する。であれば、それだけコストをかけたところで、この滞在期間における投資は人生的・制度的に何の意味も持たなくなってしまうのだ。こういう展開になると、結婚と同じくさっさと引き揚げた方がお互いに不幸な時を過ごさずに済むという判断に行き着く。コロナが生み出したさまざまな不利な状況は、僕をその波に巻き込み、グリフィスで勉学を続ける意味を喪失させたとも言えるし、コロナが留学幻想の化けの皮をはいだ結果と言えるかも知れない。さらに言えば、かけなくても良いコストをかけて、クラスメートにすら出会えない環境で自らを穀潰しモードで養う意味は全くない。いわば、こちらでの出費の9割が無駄な状況で滞在を続けるという極めて非合理的な状況の到来が、必要以上に明白になってしまっており、滞在を続ける理由が全て消えてしまったのだ。
しかし、特定分野への学びの意欲は強くなり、少々無理はあれど学校を替えてオンラインで学習を継続することは必須となった。コロナの襲来は奇しくも世界中で学校の全面オンライン化を引き起こし、「オンラインによる学位取得」というかつての「消極的オプション」を常態化するという、いわばパラダイムの大転換にも触発され、僕はオンラインでの「留学」継続へとその思考を全面的にシフトした。これは他の学生の目指す移民や国籍という豪州政府による捨て身の商品に縁がなかったことにも起因している。なので、幸い見つけた興味にドンピシャな専攻への鞍替えを始めたわけだ。しかし、最初からこの為(本当にやりたい専攻を見つける為)にこちらに来て無駄遣いをさせられたのだとすれば、因果なものだ。「禍福は糾える縄の如し」であるが、時としてそれは真理でもある。
現実として、グリフィスに興味のあるジャンルの後続科目が存在しないことも、僕の撤退を後押しし、事態は再度「魔の11月」に急転することになったといえる。だが、そのツボを突いたのはグリフィスなので、皮肉なものだ。たまたま仕方なくとった科目が(当時のタイムテーブルでは、これしか取りようがなかった)、グリフィスそのものから僕を切り離すことになったのだ。
去年ボンドを辞めてグリフィスに移ることを決めたのも11月。そして手続きが終了したのは12月から2月にかけてであり、このタイミングでの転換は、なんだかまるで周期性があるようにすら見えてくる。これまでの人生では、それが5月だったものが、住む場所を変えたら半年ずれて11月に軸足が移ったのは、多分南北半球の季節のズレからなのだろうか。丸6ヶ月季節が違う場所に来て、僕の運命も半年ズレたわけだ。できれば次は単に博士に進むだけで、転校とかはなしにして欲しいものだが、人生どうなるものかわかったものではない。よく考えると、再来年11月には卒業なので、もしかしたらそう言う周期に変化したのかもしれない。あ・・・と言うことは、卒業後もオーストラリアの何かが待っていると言うことなのか。
おりしもグリフィスでリストラの嵐が吹き荒れようというこの時期に、僕まで早期退職を申し出たような形になったが、ある意味運命の出会いがあったのだから仕方がない。日本に戻ってからは、時間的にぶつからない仕事をしつつ、勉強と社交を進めていきたいものだ。
と言うことで、今後は、「撤退」に関して直面したさまざまな問題に関して記していきたい。その中には退学に関する問題もある。どんな手続きが必要なのか、ビザのキャンセルはどうするのか、アパート契約はどう処理しどう引き払うのか、これは他のウェブでは見られない情報なので、なんらかの参考価値はあるのではないかと思う。
人生に定型はない。必要に応じて対策を考える他ないのだ。同様の変化が起こるパターンはそれほど無いとは思うが、こんな人もいるのね、程度に読んで頂ければと思う。なお、「留学」は続くので、オンラインでの流れについては記していくし、Vlogについても、マナは引き続き卒業を目指すので、とりあえず制作は続行する予定だ。目の前で起こった状況を受け止めて決断を帰る流れは、起業論でやったエフェクチュエーションをそのまま実践しているような、そんな気分でもある(そもそも予定されたルートなど存在しないので、これまでずっとこんな感じでやってきたのだが、この先もそのままのようだ)。
今一番の心配は、日本の感染状況が収まっていない・・・と言うよりも、盛り返している点だ。帰る頃には改善しているのか、それとも更なる広がりを見せているのか。感染の広がりを無視してオリンピックの開催にこだわる利権集団などの要素も含めて、帰ってからの生活の方が心配だ。これも又、今回の流れ上にある社会的インシデントなので、今後はその辺も含めて書いていく必要があるかも知れない。
とまれ、残り時間は1ヶ月を切っている。なんだか忙しくなりそうだ。
大変ですよね日本も。帰るの怖いです😩
なるほど、その様な事情でしたか… 日本でお待ちしております。
年末に差し掛かってきており、朝の電車は満員です。
GO TOキャンペーンは完全無視(外出しまくり、という意味ではありません)で行動していますので使い方もしりませんが、年末年始の中止が突然発表されて皆は見事に右往左往しております。
コロナに付き合うのはかなり長丁場になるのは明白で、最終的に多くの人が感染していくことで収束することを考えればその途中、今までかなりペースを抑え込めてきているのではないでしょうか。
ただし一旦感染すれば危険で多くの人に迷惑を掛けることになるので、今までのpracticeを励行する日々です。