前回退学の前準備について書いたが、今回は実際の申請について書きたい。
どこの学校でもこう言う手続きはかなり簡単になっている。要は入るのも出るのも自由、後はお金次第というわけだ。僕は前回のメールの後、しばらくしてからリンクを辿ってこのページまでやってきた。当然というか、何というか、この申請リンクは、そうした最後の歯止めのページ「Back on Course」の一番下にあった。なんという見つけにくいタグ。ただ、一箇所だけ赤いタグ(写真2)だったので、ある意味わかりやすいのだが。


表現として面白いのは、退学があくまでも「履修(就学)取消」という表現である点か。Withdrawnとは書かないところが引っかかる。

そこをクリックすると、上の写真のようなページに入る。データは入力されているので、やることは「理由」を選択して、相談したISAの名前を書いてクリックするだけ。理由は複雑なのだが、僕はとりあえず経済的な理由を選ぶほかなかった。実際には学校が勝手にコース内容を変更したせいなのだが。
昔、アンケートで「どんな瞬間にグリフィスの一員だと感じますか」という設問があって、「学費払う時」と書いたことがあったが、今回もその瞬間に入れていい。「ああ、そういえばこの学校の学生だったんだ」と確かに感じるからだ。
この届を出した翌週、学校から返事が来た。
Dear Kenji
Your application to withdrawn from your program Master of IT – has now been processed.
Consequently, your student status will now be Voluntary Discontinuation effective from 1 March 2022.
You can check your updated Academic Record on my Griffith.
If you have an International Student Visa, under the National Code standard 9.5 cancelling your enrolment may affect your student visa. By submitting this form you have formally notified Griffith University of cessation of your studies and must leave Australia, obtain enrolment in an alternative program or apply for a different visa within 28 days of cancellation. We therefore encourage you to talk to the Department of Home Affairs on 13 18 31.
Please note that if you were enrolled in any courses, and you have withdrawn from your studies after the census date, you remain liable for your contribution charges, tuition charges and student services and amenities fee, as per the Fees and Charges Policy.
In the event that the program of enrolment is being phased out a student who withdraws from the program, or who otherwise interrupts their enrolment in the program, including taking leave of absence, is not covered by transition arrangements and is required to conform to the amended program requirements when they resume their studies in the program. This may result in a student being transferred to a new program or completing more credit points than are normally required for the qualification.
Should you have any further queries please visit Ask Us .
We wish you well in your future endeavours.
親愛なるケンジ
IT修士課程 の退学申請は現在処理中です。
その結果、2022年3月1日より、あなたの学生身分は「自主退学」となります。
更新されたあなたの学業成績は、my Griffith で確認することができます。
留学生ビザをお持ちの方は、ナショナルコード基準 9.5 に基づき、登録の取り消しが学生ビザに影響する場合があります。 このフォームを提出することにより、あなたは正式にグリフィス大学に留学の中止を通知したことになり、オーストラリアを離れるか、別のプログラムへの入学を許可するか、キャンセル後28日以内に別のビザを申請する必要があります。 そのため、Department of Home Affairs(内務省)13 18 31に相談されることをお勧めします。
もし、あなたが何らかのコースに登録していて、国勢調査日以降に学業を取りやめた場合、Fees and Charges Policy(学費と諸費用に関する方針)に従い、寄付金、授業料、学生サービスおよびアメニティ料を支払う義務があることに注意してください。
入学したプログラムが段階的に終了する場合、退学した学生、または休学を含めプログラムへの入学を中断した学生は、移行措置の対象とはならず、プログラムでの学習を再開する際には、変更後のプログラムの要件に適合する必要があります。この結果、学生は新しいプログラムに編入されたり、資格取得に通常必要な単位数よりも多い単位を取得することになる場合があります。
その他ご不明な点がございましたら、Ask Us をご覧ください。
皆様の今後のご活躍をお祈り申し上げます。
その後、ビザに関する注意を含めたメールを送ってきて、はい、おしまい。となった。学校の都合でカリキュラムを変更したせいで、こちらの予算が足りなくなったことは全くお構いなしだ。はいはい、自主退学。確かにそうですよ。
ここで、もし学生ビザでオーストラリアにいたい場合、もしくは別の学校に行きたい場合は、他の学校からの担保を受ける(大金を納める)必要がある。金の切れ目が縁の切れ目な国だということを、ここでは嫌というほど思い知らされる。
ビザは自動的にキャンセルとなるのだろう。かなり無駄な金を払ったが、それも人生の学費ということにしておくしかない。今豪州に戻るとそれは返金されるらしいが、そこにはさらに大きな出費がつきまとうのだから、痛みの上塗りになる。後ろ足を引かれなくはないのだが、今の状況ではどうしようもない。
留学には僕なりの目的があったのだが、これまでの経緯通り、いろいろな要素に阻まれてしまった感がある。もちろん、年齢の問題はあれ、まだどこかに出ていきたい気持ちは持ち続けている。それが実現可能かどうかは、今年の動きを見るほかない。
とりま、「さらば、グリフィス!」ということで、この章のオチとしておこう。
留学全過程のまとめは、また稿を改めたい。
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