科目履修をキャンセルせよ。

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ゲームと同じで、色々な科目を受講していると、クソ科目に出会うことはままある出来事になる。日本で学生をやっている時にも、どうしようもなく日本語の出来ない高齢の日本人教員がいて、僕は途中から科目を蹴った。

 豪州の場合、教育は商売であり、科目ごとに学費を納めるので、キャンセルは当然の権利としてある。だが、これには二つのパターンがある。①Census Dayの前にサクッと足抜けするケース、と②過ぎてから逃げ出すケースだ。

 グリフィス(というか様々な大学)では、大体四週間目の終わりにその日がやってくる。日本のクーリングオフ制度のようなものだが、グリフィスの場合は、そこまで学費を支払わなくて良いので、気軽に聴講ができる。他の学校では、学費をまず払うところもあるが、敷居日は同じような感じだ。

 ①の場合、もちろん何も言われないのだが、グリフィスの場合はワークショップの枠を早い者勝ちで奪いに行かないといけないので、そこから抜けるのには心理的抵抗がある。しかし、授業が必修でなく、面白くない場合は、当然の権利としてそこを抜けることができるし、その4週間で学んだ知識は無料で自分のものになる。ちょこっと知りたい分野に関しては、こういう勉強の仕方もありだと思うし、主導権が学生にあることはいいことだ(だから最初に少し多めの登録をしておくことをお勧めしたい)。

 しかし、必修の場合は面倒だ。どれだけ気に食わなくても、そこを抜けると卒業できない。その意味では、学校というのは怠慢だと思うし、商品としての利便性を欠いているとしかいえない。

 さらに、②の場合は余計に面倒だ。確かに、一回齧った食品を返品するのは道理が立たないのだが、場合によってはOKになる。授業のクオリティの低さを説明できる場合だ。僕は理由とエビデンスを十分に用意して、これに臨んだ。

 これまでも何度も書いてきたが、オンラインの授業ではある程度の基準が設けられていて然るべきだ。例えば、テキストの詳細度、サブ教材の形式、ビデオセッションの回数と提供方法(字幕など)、ライブの回数、質問方法の多様性、個人セッションの回数、学生同士の半強制的交流の有無(グループワークの回数)などだ。しかし、現状オンライン教育にはそれが存在せず、無法地帯になってしまっている。

 要は、教員が作ったものが全てであり、そこには数値基準が設定されていないのだ。これでは何をもって教育の質を確認するのか全くはっきりせず、なぜそのコンテンツに4000ドルも払っているのか、根拠がないのだ。それを「世界何位」とか平気で謳い、何百万もふんだくっているのだから、その面の皮たるもの相当なものだ。

 その中で、以前書いた某科目で非常にストレスを感じていた。ビデオなし、交流なし、資料はリンクだけ、サイト上の教材も簡単なもの。とりあえずアサインメントは2回分出していたが、僕はその時点でキレる寸前になっていた。2回目のアサインメントを出すのとほぼ同時に、僕は担当教員と学部長にメールを入れ、なんとかならないのかを問い質したのだが、結局この静態的かつ全くインタラクティブな動きのない「授業」方式を改める気は全くないことが返答から伝わってきたので、不満を爆発させることになった。

 僕の訴えには副学部長が返答をよこし、「特別な事情でキャンセルしてもいい」との文言が添えられていた。しかし、これは専攻をやめることをも意味していた。と言うのも、僕のコースでは、この科目が必修のコア科目であり、この科目をキャンセルすると言うことは、ここでは卒業できないと言うことを意味するからだ。

 そんないい加減な対応があるのか。僕は余計に不安を強め、学部変更への考えを強めることになった。

 そこでまず「特別な事情で履修登録をキャンセルする」ページでフォームに記入、理由を説明し、更に、何度かやりとりして埒のあかなかった旨をオンブズマン(どこでもオンブズマンに頼る図)の公式ページから訴えた。待つこと数日、まずは教務担当から「キャンセル許可するあるね」というメールが届いた。そこには「学費返還に申し込んでも良いよ」との一言があったので、今度は変換申請ページに行き、そこで再度理由を捲し立てた。

 要は、「こんなテキストベースの『授業』に4000ドルも払う気はないし、だったら自分で本買って勉強するわ」と言う意味のことをきつい口調で書き綴った。本当のことだし、副学部長もそうしろと言うのだから、仕方ないだろうと書き込んだ。

 それが功を奏したのかどうかはわからないが、学費の返還は実現し、数日後には「お金は払わなくていいわよ」とのメールが届いた。

 また、オンブズマンからもレポートが届いた。次の科目デザインの時には、教育デザイナーが加わること、科目は改善を続けることなどが書いてあった。

 なので、そこから僕は専攻変更の申請を出すことになった。これも、一週間くらいで許可通知が届いた。

 まとめてみよう。

 今回の手続きでお付き合いの必要な相手は4部門。①講師(+学部)で無理なことを確認、②アドミッション(取り消し申請と学部変更申請)、③オンブズマン(これは理由に合理性があり、授業の質の改善を要求する場合)、④財務(払い戻し申請)となる。特に、本当にクオリティに問題があることを訴えるなら、全部との交渉が必要になるので、十分な理由を準備し(信念があるなら)て申請を行おう。

 我々は顧客であり、提供される授業(プロダクト)は、必要な質を備えた「値打ちを感じられるクラス」でなければならない。その意味で、もし本当に問題があるならば、遠慮なく行動で示す権利があり、さらに他の学生の為にもそうしなければならないのである。

 勉強はタダではできない。お金を払った分は権利を主張していいのだ。日本の学校でも同様、我々は顧客であり、不満を訴える権利があることを忘れてはいないだろうか。

 

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