最後の晩餐。

 荷物運搬の話で書いたように、僕はまさに這々の体で帰国した。そんな状態で小洒落た最後の晩餐などあり得ようもなく、僕の晩餐は飛行機の機内食になった。

 一年半の間に何を食べたかと言えば、はっきり言って肉くらいしか頭に浮かばない。しかし、日本の和牛を食べ慣れていた者にとって、AUSSIEビーフ、それも豪州国内市場向けの肉はあまり旨いとは言えない代物だった。肉には変わりないが、日本に帰って和牛のステーキを食べると、「何これ(喜)」状態になるのだから、そのレベルには格段の差があるのだ。

 フィッシュ&チップスにしろ、海鮮にしろ、鶏の丸焼きにしろ、僕の胃袋を掴むことはなかった。ファストフードやレストランの食事も、特徴に欠けていた。中華も、古い移民の開いた中華は不味い。近年の移民の開いた店はまあまあだが、近似値を求めて出かけたサウスポートのウイグル料理は何度文句をつけてもハズレっぱなしで、結局まともな味にはならなかった。とすれば風景と動物以外に一体何の特色があるのだろう?という疑問ばかりが付き纏った。

 「また食べたいと思わせる」という意味から言って、中国の中華は尖っていた。台湾は屋台すら美味かった。韓国は学食まで美味かった。バヌアツは海鮮が光っていた(と言っても原住民フードは味がなかった)。フィリピンは悪い意味でちょっと馴染めないアジア食だった。しかし豪州の食は・・・raison d’êtreを疑わせる出来の悪さだった。

 豪州のオリジナル食はどこにあるのか(誰に聞いても答えがなかった)。アボリジナルフードに行くしかないのだろうか(LINE友達(先住民家系)が次回渡豪時に案内してくれる予定にはなっているが)。なお、これを含めてちょっと面白い論考を発見したので、次回に稿を改め、この国に「渡航して」留学する意味を再度考えてみたい。

 今考えれば、その位疑問の深まる1年だったように思う。本当にそこまでマイナスなのかは逆検証も必要だが、この国のどこかに他国を超える価値は存在するのだろうか。特にコロナで世界の留学業界が様変わりする中、ポジティブな仮面は全部引き剥がされつつあり、今後を考える上でもどこかでまとめる必要はある。さまざまな経験者の話を集めて、それなりに検討してみたい。すぐには書けないが、恐らく月末には何かが書けるはずだ。

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