
日本に帰国後は自主隔離が二週間求められる。が、困ったことにそれは強制ではない。なので、様々な抜け道があり、現にそうした抜け道を大活用して、持ち帰ったウイルスを拡散した御仁もいる。
日本は豪州と違って、警察を動員する気などないので、全てを国民任せにしていると言っても過言ではない。つまり、日本国内に入って仕舞えば、誰も強制隔離はされないし、外に出ても捕まることはないのだ。そのせいで、検査の穴をすり抜けた奴があろうことか会食してウイルスを拡げたりしている訳だ。
最近では、帰ってきている人数が少ない上に、誰もネットに書かないので、その実態はわからないのではないかと想像される。というわけで、実際は大した話ではないのだが、一本だけ軽く書いてみる。
帰国のドタバタは色々書いた。そして、僕は実家に帰り着いた。その後は、何をするでもなく二週間を過ごした、というのが、誤魔化しようのない事実なのだが、ちょっと違うのは、外国人には毎日電話が来るらしい点ではないかと思う。日本人には一回だ。それも保健所の人からかかってきて、一回会話をしておしまいになる。
一方、外国人(長期滞在)帰国者には、登録した電話番号に毎日電話がかかってくるようなのだ。毎日昼前後に、厚労省から電話がかかり、「一緒に住んでいる人で熱のある人は出ていないか」「一緒に住んでいる人で症状の出ている人はいないか」だったと思うのだが、そうした質問に「はい」か「いいえ」で答えるよう、自動音声コールがかかってくるのだ。
答えは当然「いいえ」2回となるが、これはなんたる緩さだろうか。これでは全く「水際対策」の勢いを感じないし、実効性も低いのではないかと思われる。更に、それ以外は何もチェックはなく、そもそも外国語音声すらない。何のための「確認」(スクリーニング?)なのだろう。
いわゆる規定を守って、ホテルに二週間、という人もいるにはいるが、それは近隣ホテルのコロナ商法の犠牲になるだけで、実際無駄金に見える。例えば、そこにちゃんと名簿登録があり、国内線に乗ろうとしても乗れなかったり、定期券が無効になっていたり、ホテルにも国から補助が出て名簿と紐付きになっているとか、そういう連携があるなら別だが、現状、空港のゲートを出たら解放なのだ。
これでは真面目に「要請」に応える人がかわいそうではないか。
僕は日本よりも綺麗な国から戻っているので、余計にそういう想いが強い。もともと引きこもりなので、学校もリモートになって喜んだりしていたし、帰国後も見事にどこにも行っていないし、今も家で諸手続きやエージェントとの交渉、RTAを間に挟んでアパートと喧嘩をしたりしている。この先、やることがあれば一生在宅でもいいくらいなので、特に不満はないのだが、なんだかこれでは「無策」と言われても仕方のない様相を呈しているように思う。
国民のためにも、日本政府にはもっとしっかりとした感染防止対策を講じて欲しいものだ。
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