
僕を乗せたスカスカのANA機は、朝の5時前に羽田に到着した。予想通り、本当に人がいない。
降機後は、案内板にしたがって「順路」を進む。どの地域から帰ってきたのかによって薄青(非対象区域)か薄赤(対象区域)のカードを渡され、それを腕に巻きつけ、書類のチェックに進む。
羽田の場合、そのコースはかなり遠回りになっていて、例えばパスポートのスキャンと問診、渡航先での検査の結果を持ってきたかのチェックと続き、唾液の検査用具を渡される。

空港でも綿棒を突っ込まれるのかなと、ビクビクしながら空港に着いたら、手元に渡されたのはプラスチックで出来た漏斗と試験管(バーコードシールが付いたもの)だった。そして、試験管についているラインまで唾液を出し、その唾液も混濁したものでないように、などとの注意書きを示された。
しかし唾液というのはなかなか出ないもので、これがエラく苦労することになった。結果としてはそれはクリアして、漏斗はその場のゴミ箱へ、採取した唾液は蓋をして係員に渡して、出口へ向かって歩き出した。
その次は、通路の途中に設けられた待合所(というか椅子が集まったところ)で結果を待つことになる。20分くらい、と聞いていたのだが、結果からすると30分くらいは待たされたのだろうか。スクリーンに検体番号が出て、番号で呼び出され、最後のカウンターへと向かう。

日本語・中国語・英語・韓国語・ベトナム語でぐるぐる変わる呼び出しスクリーンを見ながら、結果をまつ。もちろん何もやましいことはないので、「早く出たいー」と思いつつ、その表示が変わるのを待っていた。
やっと呼ばれて、OKをもらうと、そこからやっとイミグレに向かう。機械ではなく、人間に相手をしてもらい、バゲージクレームに出ると、そこではANAの娘さんたちが既に荷物をカートに積んで待っていた。さすがは日本、カートは無料。てんこ盛りの4つのカートを推しながら、税関を通過した。
そこからは、宅急便で荷物を発送し(料金は別に書いた)、家の車で帰宅した。
到着時間によって待ち時間も変わってくるのだが、とりあえず豪州からの帰国にはシドニー便しかないので、こんな時間感覚で合っているはずだ。もし今後数ヶ月で帰国されるような場合には、以前書いたPCR検査の話と今回の話を参考にすれば、特に迷うこともないはずだ。
その他の方々の無事のご帰国と、無事な日本での生活を祈念したい。
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