ランキングの重要性。

 個人的には余り気にしていないのだが、どこの学校もランキングを非常に気にしているようだ。

 その一つがTHEの主宰している世界大学ランキングで、まあ、上の方を見ると確かに有名な学校が並んでいる。もちろん、これは大学が商売だからであり、何とかランキング何位という響きをエサに学生を集めよう、という姑息な策でもある。が、これは我々顧客の頭に何もないから起こる現象であり、もし例えば我々出願者が〇〇先生と研究したい、〇〇先生の授業が受けたい(といっても「サンデル教授」とか、「クリステンセン教授」とか、無闇矢鱈にブランド化された米大教授もどうかと思うのだが・・・)、〇〇先生の論文が面白かった、この専攻に先行投資したい、キャンパスで凶暴な野生のカンガルーともみくちゃになりたい、などの明確な方向性があるならば、こんなランキングはとっくにお払い箱だ。

 最近では、国別や「若い大学」など、さまざまなカテゴリーが増え、更にはジャンルごとのものも増えていて、学校はそのランク上げに血道を上げているのだから本末転倒だ。恐らく無駄なお金も遣っているのだろう、もちろん原資は我々の学費だ。

 本来ならば、大学というのは、自由で活発な議論の場を作り、優秀な学生を排出し、社会に影響力を及ぼし、結果としてそこに学生が集まるのが筋だ。しかし、今ではこんなくだらないランキングで「味見」をさせ、前評判だけを作って集客をしようとしている。中身がどうだかは個人的な主観かも知れないが、そんなものはお構いなしだ。IT教育で世界の何位、といっても、何が基準でそうなっているのかわかりはしないし、実際に研究の苦手(明らかに職業実践に偏っている)なオーストラリア式教育では、教育はいいにしても、研究成果は上がらず、一部の勤勉なアジア人教授に頼っている面すらある。そこでいくら頑張っても、ハーバードやスタンフォードが上に支(つか)えていて、大した向上には繋がらないのが現実だ。マーケティング部門もあるが、やっていることはお遊びのようなもので、実際の集客につながる成功例に出会うことは少ない。大量にインスタに上げられてくる写真も、そこにどう潜在顧客を惹きつけるかという方法論がなくては意味がないのだ。そんな放漫経営をしている大学が、コロナが来たくらいでリストラを余儀なくされたとしても、そこには同情する余地はない。

 さらに、僕ははっきりいって大学教育はコスパで考えるべきだと思っている。オーストラリアであれば、基本的に公立なので、あらゆる基準に合致しなければ専門科目の開講はできない。とすれば、どこで受けても基本的な内容は変わらず(テキストだって似たようなものなので)、メルボルンが高くてグリフィスが安いこと自体が不思議な状態だ。同じ内容を教えているなら、価格差があるのはおかしいではないか。であれば、同様の科目があり、面白いバックグラウンドを持つ教員がいて、一番学費が安い学校に行くのが最適解ということになる。

 僕がビデオを作り始めたのも、そういう一連のまやかしが学生の満足度を落としていると考えたからで、視聴者の皆さんにこれ以上無駄なお金を「留学」という包装紙に包まれた高額商品に費やして欲しくないからだ。しかし、そこには必ず値段に見合った商品が存在するか、それに近づくルートが存在するはずで、僕のやろうとしたことは、その為のヒントの提供に過ぎない。そして、僕はそれを行動に移してきた。

 ランキング上位にいる学校は、オーストラリアでは学費も上位にある。しかしそれが値段ほどの値打ちがあるのかは、自分で検証するほかない。お得な留学をするためにも、是非ともランキングだけでなく、論文の質や教員のバックグラウンド、キャンパスの様子など、さまざまな要素を検討されることをお勧めしたい。

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