
ここ数日、ボンドとグリフィスのキャンパスに行くと、いわゆるアカデミックドレスをひらひらさせながら歩く学生の姿が見受けられる。
そう、卒業の季節なのだ。この街では、4ヶ月ごとに2−3年の刑期を終えた学生が出所していく(大学院時代は入退院と言った)。僕も何度か卒業してきたが、卒業式には参加していないので、アカデミックドレスには縁がないし、ついでに写真も撮っていない。というか、小学校の頃から卒業式に写真を撮ったことはなかった。なのでネット上に写真は全く残っていない(20年位前のは少し前まであったかも知れない)。
会社員時代も写真は撮らなかった。そこにいつまでいるかわからなかったからだ。そして、写真を残すことはリスクでもあったからだ。もちろん。ウェブカムにもカバーがついている。基本的にテクノロジーの善意性を信用していないのだ。ディープフェイクなどもその延長線上にあるし、そもそも今の専門に鞍替えしたのも、そこを理解したいからだった。
さて、グリフィスの卒業はもうあり得なくなったが、次の学校では卒業できるのだろうか。俄かに心配になっている今日この頃だ。
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