
ずっと怖くて買えなかったVegemite。配給で貰ったので、ちょっと食べてみた。
瞬間、後悔した。
しょっぱいバファリン大人用、とでも言えばいいのか、それとも、粉っぽい味噌といった方がいいのか、どちらにしても極めて受け入れ難い味で、多分この国とは永遠に理解しあえないんだろうなと言う気持ちを強くした。
そもそもこの国にはオリジナルの「料理」があまりないのと、これまでの冷凍食品の味付けで、少々は予想していたものの、この味は完全に圏外だ。
肉もそうだが、豚肉鶏肉は美味しいのに、牛肉は牛肉というだけで、和牛とは雲泥の差だ。しかし、味に対するこだわりが少ないのではないかと思いきや、マスターシェフや毎日放送される料理番組を見る限りはグルメな人も多くいるので、ちょっと戸惑いが隠せない。
缶詰も結構「ハズレ」が多い。一つ一つ食べてはみるものの、この国の食生活をどう理解すべきか悩む瞬間が増えている。
そういう意味では、最初に中国に行ったのは幸運だったのかも知れない。もう行くことはないと思うが、諸々含めて今後の行き先を考える時期が来ているのだろうなと感じている。
「誰かと一緒にいたければ、相手の胃袋を掴め」というが、この国はその力を持っていないように思う。青空とコアラとカンガルーだけでは、やはり少々無理があるように感じる。たまに食べて気分を高揚させる料理がなさすぎるのだ。
大袈裟なようだが、食生活という重要なリング上で、Vegemiteは豪州代表として無茶苦茶強力なアッパーを見舞ってくれた気がする。移民目的ではない僕には、やはりこういうことが愛着の度合いを決めるポイントになるものだ。
やっぱり台湾か韓国か。言葉のことを考えたら、次は台湾が妥当なのかも知れない。
来年、また引っ越しになるのだろうか。
爪楊枝の先に少しだけ塗ったのをなめた瞬間、口の中が収縮しました。漢方薬でもこのレベルはなかなかないです。
私も初めてベジマイト挑戦したときは、撃沈しました。これがおいしいと感じるオーストラリアの人はすごいです