Plan B+。

 一般に、緊急時のコンティンジェンシープランのことをプランBと呼ぶが、ここ2週間のコロナ騒ぎを見ていると、国際政治がプランBの次のフェーズに移行しているとしか思えない状況になっている。

 現状の感染予想の数字や死亡率予想の通知はどう考えてもブラフだ。感染がそこまで広がる前に、常識で考えれば人類には免疫が出来上がり、ワクチンや新薬が開発されているだろう。しかし、なお騒ぎ続けるのには、何か裏があるような感がある。

 それは何かと言われれば、以前も言及しているが、「強制リセッション」と「デカップリング」だ。もちろん、最初はウイルスが多くの死者を生む事態が拡散し、それは公衆衛生事件として発展した。しかし、その後、各国はいわば鎖国状態に突入し、中国に阿った日韓以外は全て中国との往来を積極的にストップし始めた。さらに、それでもなお「中国に感謝しろ」と、性病をうつした相手に「薬を恵んでやるから感謝しろ」というような居丈高な態度と外交姿勢を取る中国に対し、世界の怒りはヒートアップ、米大統領は「中国ウイルス」と言って憚らなくなってきた。

 これは、真逆から考えれば、「どうやっても自分を正当化することを止められない中国共産党の性格」を知っている世界が、それを利用してデカップリングを誘発し、さらに、簿価が拡大しすぎた世界経済の規模を修正しているようにしか見えない。つまり、公衆衛生事件としての中国ウイルス(註・肺炎に関してはCOVID-19としているが、ウイルスに関しては依然SARS-CoV2と呼び、中国が起源であることを示すことを容認している)とは別のレイヤーで、中国共産党政権との決別と、世界経済の規模調整が始まっていると考えるべきように感じるのである。その中間措置として、まず米ドルに資金を集中させ、その他の通貨は価値を下げつつも、その結果として外貨利用による貿易取引で国内的には数値を保ち、この2−3ヶ月で通貨間のバランスを再調整、年末に向けて今度は相場をリバウンドさせていくという作戦で、異様に膨らんでしまった通貨量や相互関係を調整しようとしているのである。この過程には、犠牲となる国家もあるかもしれないし、個人もあるかも知れない。しかし、各国政府や大企業は今、この流れを利用して企業の再編まで進めようとしている。リストラも、余剰人員をここぞとばかりに切る手段と変わっている。そして、今年末には、各国政府と企業は揃って新たな体制でスタートを切ることだろう。そして、離床試験を早めて出来上がった新薬やワクチンも大規模に出回ることになるのではないだろうか。そして、人々はもちろん「何もなかった」か、今回のウイルスを「ただの風邪の一種」と見做すようになり、今日の混乱も歴史の一部として風化していくのだろう。

 今、日米豪は、罹患者が広がりを見せつつも、押さえ込みに懸命に取り組んでいる。が、市民が呑気すぎて収まりが遅い。これは嘆くべき状況だ。もう少し一般市民が警戒を高めなければ、終わりは見えない。経済が持ち直す日を目にすることのできる人は、どのくらいいるのだろうと、心配にもなる。

 中国は、1949年から始まり、9の年が鬼門となることが命運づけられてきた。現政権の成立、大躍進、文革、天安門、法輪功、ウイグル問題、全てにおいてミスジャッジもしくは国民の悲劇を繰り返してきた。今回は、「自己正当化」にしか興味のない政権中枢の誤判による悲劇が世界規模で広がっている。こんな時代は終わらせるべきだ。

 欧州の広がりも、査証相互免除などがあったせいで止まるところを知らない。イタリアは人口規模では見えないが、医療現場は崩壊の寸前であり、死者も増えるばかりだ。早期の他国による援助が望まれる。

 いわばグローバリゼーションの反作用とも言える、こうした「命のツケ」は、そうそう簡単に払えるものではない。故に、その局面で、隠蔽を続けて被害を拡大させながらも世界に感謝を求める中国とWHOの神経には、僕はどう大目に見ても大きな違和感を覚えざるを得ない。日中友好とか、中国ならなんでもいい人たちは、どういう神経でこの上から下まで身勝手な状況を好意的に評価しているのだろうか。その意味では、PLAN Bとは、彼らにこそ必要なのかも知れない。

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