先の見えない豪経済。

 豪州の先行きは暗い。

 幸いにも資源国であることから、ファンダメンタルはしっかりしているし、内需も確実なのだが、ミクロの部分で世界の消費が先細る中、実際のところ、この国だけだけではないにせよ、先が見えない状況が出てきている。

 ミクロの主要収入源である観光業や飲食業は、入国制限により、すでに収入など見込めない状況になりつつあり(日本も似たようなもので、インバウンド音頭を踊っていた一群は、肝を冷やしていることと思うが)、さらにワーホリも現存するワーカーが本国に帰れば、同様に悲惨な状況が待っているだろう。それで値下がりを呼ぶなら、農家はとてつもない労働量に喘ぐことになるだろうし(悪徳ブローカーの一掃には繋がるが)、産業の根幹が危うくなるか、一定レベルの対策は考えておいた方が良いと思う。

 もちろん、現状、豪ドルは下降線を辿っており、外貨を稼ぐことで豪ドル的には潤うところもあろうが、使う人が増えない、みんなが巣篭もりして収入も増えないのでは、一般市民が干上がるのは時間の問題だ(逆張り対策として、貿易における外貨契約を増やし、豪ドルを切り下げることで景況感を落とさないことは可能かも知れない)。

 先日発表された入国禁止に加えて、昨日は豪州人の出国も禁じ始めており、現に僕のいるゴールドコーストへの直行便ではメインプレーヤーであるジェットスターも4月丸々運休になってしまった。と言うことは、観光業の顧客やワーホリ目当ての日本人は激減することになり、政府が補償でもしなければ、この国の国民の経済状況は悪化する。経済状況が悪化すると言うことは、治安も悪化し、かなり荒んだ状況が生まれることが予想される。よしんば日本人がここで働き続けても、日本円にしてみれば微々たる稼ぎしか出来なくなるのだ。

 言うまでもないが、日本もものの2ヶ月もすればかなりまずい状況が生まれているだろう。そして当然ながら、発生地の中国も、イメージづくりをしようとして「新症例ありません!中国は病気に勝ちました!外国人入国者の方こそ隔離!」などと無茶な強がりプロパガンダをゴリ押しした余りに、今度は海外在住の留学生が大量に「綺麗な祖国」に回帰を始め、それも今度は帰国後に発症するケースが増えてしまい、今度は「帰ってくるな」という通知を出し始めるというお粗末且つ滑稽な展開を見せている。帰ってくる学生も、「遠路はるばるウイルスを持ち込む奴」などと揶揄され、非国民状態になっているのである。どちらにせよ、「現実」は中国の原罪を逃さぬように歴史的に付き纏うことになる。実際はどこも変わらぬ惨状であり、この勢いはしばらく変わらない。発生源が一人だけいきなり身綺麗になれるわけがないのだ。

 同じようなタイミングで、中国はさも計画経済的に「ワクチンができました」報道をしている。また、アビガンのジェネリックを普及させようとしており、他の国でも治療薬の目処が立ち始めているような知らせが多くなっているが、この事態はまだまだ続くであろうし、しばらくは下降線を辿り、人間社会の下限を試す時代になると思われる。

 その時になって、僕がまだ留学を続けられるのか、また、その時の世界経済がどうなっているのか。ここからは、医学というよりも、経済学の問題に焦点が移ることになるだろう。

 豪州にも日本にも、そして米国にも、ぜひ体力を温存しつつ、立ち直りへの道筋を見つけておいて欲しいものだ。でなければ、大量の人類が露頭に迷うことになることすら起こり得るのだから。

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