留学セミナーにて。

 今日は雪の中、渋谷にあるEF(エデュケーション・ファースト)の留学イベントに出かけてきた。

会場。この後、結構一杯になった。

 どのくらい集まるのか、どちらかというと主催者目線で行って来たのだが、意外と人が集まっていた。

 最初の基調講演のようなプレゼンの後で、社会人留学の話をする部屋に移ったのだが、はっきりいって面白くなかった。英語できると年収がどうとか、弊サイトが否定している観点を示しているのだから、面白味など感じようがない。更に、個別カウンセリングをする段階で、一人一人「目星をつける」為にスタッフが話しかけてきたのだが、商売にならないと分かるとすぐに素っ気なくなった。一気にドン引きした。こんな社員は雇っちゃダメだ。

 その後、ゲストが登場し、講演会のようなイベントが催された。アメリカ在住のYouTuberらしいのだが、最初から最後まで名前が覚えられなかった。観客の多くは名前を知っていたようなので、まあまあ有名なのだろう。記念写真も撮っていたが、僕は遠慮しておいた。知ってる奴なら別だが、そうでなければ時間の無駄だ。とは言いつつ僕は仕事をしたアーティストと写真を撮ったことがない。

 講演はと言うと、だいたい僕と似たようなスタンスのことを話してくれたのだが、基本が薄っぺらで、あまり栄養はなかった。客層もこれで満足できるような人ばっかりだったのかも知れないが、EFも良い面の皮だ。我慢していた僕も同じかも知れないが。

 だが、その後の「進学目的者対象のセミナー」は、多分誰が聞いても一番面白い内容だったと思う。アズマさんだったと思うが、しっかりと色々教えてくれて、なんだか頼もしかった。

 中でも興味を引いたのは、地域別の学制や学費についての話だった。ドイツやフランスでは学費が超安というのは興味深かった。オーストラリアに関しては、ちょっと補足が必要だったが、基本的に間違いは伝えておらず、質問に答える姿勢も好感が持てた。他にも、EFが各国で展開する語学学校のプログラムも、進学に合わせたEAPより充実した内容のようで、意外といいのかも、という印象を受けた。が、費用はEAPより上だ。

 僕自身が元々EFの学生だったのだが、その時とは少々状況が変わっていると言うこともわかった。が、実際こういう場所ではもう少し立体感があるべきだとも思う。自社で何十カ国の語学学校を経営しているのは良いし、コミットもしてくれるのは良いのだが、日本から全く状況のわからない学生が行く場合は、結局は他の学校と同じように、「イメージだけ」で飛ばなくてはいけないことを想起していないのだ。僕がやるならVRでその学校や街の体験ができるとか、過去の問題解決のケースを紹介するとか、もう少し工夫するはずだ。また、自社だけを宣伝するのは逆効果だ。進学向けの部屋はたまたま良かったが、全体としては中国で受けたEFのうるさいくらいの売り込みと同様の後味だった。全員スタッフが若いのも気になった。安定感がないのだ。

 つまりは、全体を通じて唯一好感を持てたのは、「自社で経営する強みを強調はしつつ、同時に提携校との連携を強めることで、進学目的のサポートをしているところ」だけだったわけだ。後は「EFいいぞEFいいぞ」というだけの、マルチ商法にも似た感触を受けた。相談会は公平さをキープしなければ宗教の勧誘と同じになるので、主催側も注意が必要だ。この最後の少しは公平なセミナーがなければ、僕は嫌な感じだけ覚えて帰っていたように思う。

 さて。帰り際には、真隣で一緒にセミナーを聞いていた高校生から進路相談された。話しかけてくる勇気があるだけ立派だと思ったが、予想通り将来は白紙状態なようだったので、「苦にならないこと」「周りからのイメージ」をクリアにしては、と助言しておいた。でなければ、学部に入った途端に地獄になる。僕も人のことは言えない可能性があるのだが。

 多大に自社中心の宣伝の場ではあったが、新しい知識を得られたので、まあまあ満足ということにしておきたい。もちろん、改善も大きく望みたい。

 

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