転校!

 突然の話だが(厳密には準備期間はあったが)、転校することになった。いや、厳密にいうと、完全なる転校でも無いのだが・・・オンラインという場があると、ちょっと説明もややこしくなる。

 この留学、ボンド大学のオンラインコースから始まり、ボンドでMBAの残りの単位を取ることを目標に、南半球まで飛んできたのだが、ちょっとした不愉快や不都合が重なり、さらに、年齢や自分の興味など、様々な要素を考慮して、オフラインで通う学校を変わることを決断したのだ。オンラインコースにはそのまま残留する。

 このブログの対象年齢は40歳以上なので(若い人が読んでも実感の湧かない部分も出てくることになるが、いずれは到る境地なので、先に知っておいても良いとは思う)、その歳の読者の理解を得ることは容易かと思うのだが、正直この歳になると、エッジを持っておかなければ生き残ることは不可能という認識になってくる。もちろん、今でも中国語の翻訳の仕事を抱えてきているので、今現在の生活には困らないが、その数歩先を考えたとき、これからオンラインの倍の学費をつぎ込むのは、直接飯の種にならないMBAじゃなかろうというのが私の段階的結論となった。もちろんこれは現状在学する人々や卒業した人々を否定するものではない。ただ単に僕の人生には響かなかっただけで、「MBAが役立った」と感じている人も五万といるだろう。

 MBAは語学でいうと文法のようなものだ。糢糊とした感覚的なものを系統立て、さらに空手で言えば型(フレームワーク)の練習を死ぬほど繰り返すことで、ビジネスでの思考法を条件反射にまで高めること、さらにはいい同級生とネットワークを作るかということが目的になると思う。しかし、アラフィフの僕にとって、そんなものは二の次なのではないか、というのが基本的判断基準になった。MBAは整理に用いてステップアップする役に立てるもので、それが飯の種になるものではない。この年齢のペインポイントは痛すぎてMBAでは解決できないのだ。では種になるものとはなんなのか。以前であれば中国語だったのだが、それを捨てたい、というか、自然言語は所詮道具でしかなく、需要も偏っていることに鑑みると、その依存率を落とすことを考えた。さらに、染まりまくった中国色を抜きたいものとしては、違うエッジを今から作り出す必要があると考えたのだ。

 よくよく考えれば、特に日本のようなMBAや高学歴の価値が認められない国で、これほどMBAに挑む社会人が大挙している方が不思議だ。勉強したらオシャレとか、自分の何か変わるのではないかと言う期待感を、広告で散々くすぐられた挙句、コースが終わった学生はといえば、また同じ職場でこれまでと同じく悶々とした日々を続ける。いい学校に行った学生は日本がアホらしくなって仕事を辞める。同級生とビジネスを起こす例などほぼないし、そもそもMBAホルダー(国際認証のない無意味なものを含めて)が増えたところで日本の社会や経済は改善されていない。とどのつまりは公的資格でもなく、ただの学位でしかないという点も大きい。であれば、何の為に500万弱も注ぎ込むのか。か弱い心の痒いところをかく為か。通うだけで、もしくは卒業するだけで満足しているのではないか。ここまで問いを重ねたところで、僕の熱は一気に冷めてしまった。重ねて言うが、役立ったという方はそれで良いし、お互いにどっちが正しいと説得し合うつもりはない。ここで言っているのは、僕にはこういうものでしかないということに過ぎない。

 これをオンキャンパスでの受講にすれば、倍くらい高い学費を払うことになる。その価値はあるのか。学費が半額になる30周年記念奨学金も、オンラインでの受講歴が邪魔をして、給付対象にはなれないというし、EAPの奨学金も蹴られた。EAPの学生は補講(Student Learning Support )も受けられず、細かい話になるが交通機関の学割すら受けられない。こっちに着いてからこれまで、こうして一気に蚊帳の外感を味わったことも、内面から見れば大きいと思う。冷水を浴び過ぎたのかも知れない。が、それらをひっくるめて様々な思考を巡らせた結果、MBAは引き続き比較的コスパの良いオンラインで進め、それとは別に別の専攻に進もう、そう考えたのである。

 際立つエッジにMBAが付くことは別に悪いことではないし、うまくすれば良いケミストリーを生める(かも知れない)。さらに、この先英語も続けることで、理解力も今より増すだろう、残りの科目の履修も楽になるだろう、と言う観測の下の結論だ。そして、これもある意味MBAで習ったエフェクチュエーションやネゴシエーション、マーケティングなどの知識が融合したことで出た結論であり、色々と無駄にはなってない。習ったことを人生と学校にはめ込んで判断した結果ともいえる。なのでこの学校には感謝しているし、この先も勉強は続けたいと考えている。

 また、数多くの学生が認めるように、ボンドの環境は心地よい。街からは遠いが、この心地良さは否定できないし、良さも理解しているつもりなので、もしこの学校が数年前まで有ったIT専攻を潰していなかったら、恐らくこんな面倒なことにはならず、引き続きこの街で暮らせたのだろうと思う。だが、経営効率からだろうか、数年前、IT関連、それも僕のやりたい専攻はこの学校から消えてしまった。しかし、これも巡り合わせなので、そこは運命の悪戯に従うしかないと言うことだと思う。

 さて、そこまでの結論は良いにしろ、現段階の英語はまだ現地の修士の授業にはついていけるレベルではない。関連のビデオをダウンロードして何本か見たが、さすがに全部理解できないし、まず基本的に講師の発話スピードが異様に速い。元はと言えば、何度かスタディツアーでMBAの授業に出て、その反省から、「まず英語を」と考えたのが今回の留学のきっかけだったのだが、たかが一学期でそこまで伸びるわけもない。違う表現をすれば、「まだ脳が慣れていない」。そして、もともと基礎も怪しかったのだから、音節が掴めるようになるまでは、まだまだかかると思われるし、文法も今から固めなくてはならない。

 さらに、それぞれの専攻には要求されるIELTSのレベルがあり、大学院では大体が6.5をその基準にしている。EAPはその試験を受けなくてよくする為の迂回路で、ほぼ全ての学校に備わっている。EAPに入ったのは、要はボンドでの大学院へのステップだったわけだが、今回のこの決定を受けて、僕はまず目標とする学校であるグリフィス大学の関連学科のページで入学基準を調べ、付属英語学校のネットテストを受けることにした。

 結果から言うと、レベルは中上級で、後20〜25週英語のコースに通えと言うものだった。次に行く学校、グリフィスにはDirect Entry Programと呼ばれる(昔は同様にEAPと呼んでいた)コースがあり、週単位で設定されている。

グリフィス英語学校からきた返事

 それをレベル表に合わせてみると、要はIELTS5.5位だよ、と言う話のようだった。

 前述したように、大学院入学には6.5が必要になる。その為の英語コース自体は大人しく受け入れるつもりなのだが(実は日本人は2割引というのも密かに嬉しかった)、それでも試しに、と受験したのが数日前に書いたIELTSだったのだ。これまでの御託を読んで頂いた方は察しがつくとは思うが、ここ数回の投稿は全てがその一連の絡みだ。このネットテストの結果を受けて、グリフィスにメールをしたが返事が来ないので、日本事務局にメールをしたら、今度は我が同期が開いた現地のエージェント(ゴールドコースト留学ドットコム)から代理で返事が来て、お付き合いが始まった、と言うわけだ。そこで、このテストの結果を持ち、エージェントの事務所に足を運び、さらに日本の大学の成績表などを取り寄せる手続きを始めた。

 今見てみると、ネットでテストを受けたのは11月1日。そこからドットコムに相談、大学の成績表と卒業証明を取り寄せ、そして今ではオファーを受け取り、校内手続きを進めているので、速いといえば速く物事は進んでいるように思われる。が、そこには多分多くの方が知らないいろいろな書類が飛び交っている。

 そのうちの一つで、なかなか知られていないのがリリースレターだろう。

 僕たち留学生のビザは、学校がスポンサーになることで、留学期間について発給されている。学校を変更するということは、そのスポンサーを変更するということで、元の学校から「釈放」Releaseしてもらわなければならないのだ。それは、その学校に半年滞在すれば必要ないのだが、僕は一学期、四ヶ月で出ていくということで、そのレターを取らなくてはならなくなったわけだ。しかしてそれは、成績入力が終わった翌日には届くことになった。僕ら自身の成績閲覧は18日までお預けだが、スタッフ側の内部端末では検索が可能になっているようだ。それが16日と言われていたのだが、13日朝には届いた。語学学校は12日に成績評価を終えているので、それを受けてのことだろう。

 ちなみに、このリリースレターの申請には、申請フォーム、理由書(書式自由)、相手側のオファーレターが必要になる。学生側としては、まずはオファーを取るところからその手順が始まる。このレターに関しては、稿を改めるとしよう。

 次回は、手続き面にウェイトを置いて、出願とリリースに関する説明をしてみたい。

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